藤田紘一郎先生の著書「親をボケさせないために、今できる方法」という本で、朝食の代わりにコーヒーにMCTオイルを入れて飲むと認知症が予防できるという書いてあったので実践してみました。MCTオイルとは中鎖脂肪酸100%のオイルの事ですが、ココナツオイルにも60%ほど含まれています。今回はココナツオイルで試してみました。健康長寿研究の白澤卓二先生も著書「ココナッツオイルでボケずに健康!」を出されています。
朝食の代わりにココナツオイルコーヒー
「親をボケさせないために、今できる方法」という本の中で、著者が「認知症は予防できる病気で何もしないのはもったいない」と言われています。だから今できる方法を試しましょうという事ですね。その中で更に70歳を過ぎたら朝食の代わりにMCT入りのコーヒーを飲みましょうといっているのですが、まだ、65歳ですが予防に早すぎるという事はないと思いますので早速やってみます。
体調の変化
体調の変化の変化はすぐに起きました。お腹が痛くなって下痢が始まりました。悪いものが体から出ていってるんだ、そのうち慣れるだろうと思い続けてみました。朝食を食べなくても特にお腹がすく事もなく、いい具合に食欲も抑えられていい感じに思えたのですが、10日続けて下痢が止まりません。どうやら私の体には馴染めないようです。「コーヒー」「ココナツオイル」「下痢」「空腹」で検索するとコーヒーのカフェインやポリフェノールのクロロゲン酸などが空腹時に胃粘膜を刺激して胃酸を過剰に分泌させて下痢の要因になるとありました。
朝食にヨーグルト
朝食にヨーグルトを食べてココナツオイルコーヒーを再開しました。今のところは下痢をしていません。ヨーグルトは無糖できな粉をかけて食べています。本当は何も食べないことが良いのですが仕方ありません。でも、糖質が含まれていないのでヨシとします。
なぜ朝食抜きが良いのか
以前は3食きちんと食べているのが健康の秘訣みたいに言われていました。なぜ朝食を抜くのかを自分で調べてみました。リコード法(認知症の食事療法)でも夕食から朝食までは12時間開けるように言われています。これはケトーシス状態にするためです。最近の研究で分かったことは、今まで脳のエネルギー源はブドウ糖のみと言われて来ましたが、ブドウ糖が欠乏すると肝臓から脂肪を分解してエネルギーにします。これがケトン体です。糖という燃料がなくなったら脂肪を燃料にしてケトン体という物質を作り出しこれをエネルギー源にしているという事がわかってきました。脂肪を燃料にしやすい状態をケトーシス状態といいます。ちょっと前に流行した糖質制限ダイエットもまさにこのケトーシス状態にして脂肪をエネルギーとして使い体重を落とすというものでした。MCTオイル自体は脂肪として体内に取り込まれずに腸で吸収され肝臓ですぐにエネルギーとしてケトン体になるそうです。
AGEって何?
高齢になると代謝が悪くなり体がエネルギーとして糖をうまく使えなくなり、糖が余って糖化を引き起こします。糖化とは、たんぱく質や脂質が糖と結びつくことです。血液中に余分な糖分があると、体内のたんぱく質や脂質と結びついて変性させ、老化促進物質であるAGE(糖化最終生成物)を作り出してしまいます。糖化は、発見した人の名前を取ってメイラード反応とも呼ばれます。メイラード反応というとホットケーキやクッキーなどを焼く際に起こる反応で美味しそうという認識でしたが、これが体内で起こると老化するという事です。糖質は特に空腹時には取らないようにしなければなりません。空腹時に糖質を取ると血糖値スパイクといって急激に血糖値が上がるのを防ぐために大量のインスリンが分泌されます。これを繰り返す事でインスリンの量や質が落ちて血糖値がなかなか下がらないといったことになります。血液中に余った糖がたくさんできて大量のAGEを作ってしまいます。AGEとはその名の通り糖化最終生成物で元のタンパク質に戻る事はありません。
諸悪の根源AGE
- AGEがコラーゲン繊維を老化させる。
- AGE血管を老化させる。
- AGEは糖尿病合併症を引き起こす
- AGEはすべての生活習慣病の原因(ガン、骨粗鬆症、アルツハイマー病、白内障、シワ、シミなどに深くかかわる)
まとめ
余分な糖をためないために朝食を抜いてケトーシス状態を作りMCTオイルでケトン体をエネルギーにして糖質だけに頼らないエネルギー代謝のシステムを備えておくことがとても老化防止、認知症予防に有効だという事ですね。でも、今始めたばかりなので答えが出るのはもう少し(どれくらい?)先の事ですね。それまで、認知症予防の実験として続けていきたいと思います。サプリなども実際に飲んでみて効果があるかやってみたいと思っています。
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