認知症と告知されたらすぐにすること

健康

認知症には出来たらなりたくないものです。でも高齢になるとリスクは高くなります。認知症と診断されたら最初にしておかなければならないことを考えてみました。

最初に考えておかなければならないこと

最初に考えておかなければならないことは、認知症は脳の器質変化であり脳が損傷していく病気だという事です。脳へのダメージが次第に大きくなるとともに色々な症状が起きてきます。大事なのは判断力がなくなる前にこれからの事を決めておかなければなりません。

これからの事を決める

認知症と診断されて心にダメージを受けている時に残酷なようですが、今後判断力がなくなっていきます。個人差はありますが認知機能が障害されて判断が出来なくなるまで時間がありません。自分の事を決める事が出来なくなってきます。できるうちに自身のこれからの事を決めておきましょう。決めておかないと認知症の人の財産は本人が生きている間処分できません。法定相続で相続するしか方法はありません。その判断力を補ってくれる制度があります。後見人制度です。

成年後見人制度

成年後見人制度とは認知症などで財産管理能力を喪失した人の財産を守る制度です。対象者の判断力の程度によって「後見人」「保佐人」「補助人」に分かれます。<br>「後見人」は判断能力が全くない人、「保佐人」は著しく判断能力が不十分な人、「補助人」は判断能力が不十分な人となっています。また後見人には法定後見人と任意後見人があります。

法定後見

法定後見とは、家庭裁判所の決定により成年後見人を選任する制度です。配偶者や相続人が家庭裁判所に成年後見人の選任を申し立てることで手続が開始されます。

任意後見

任意後見は、今後認知症の発症が不安な方が、元気なうちに自分で後見人を選任しておき、実際に判断能力の低下・喪失となった場合に、家庭裁判所に申し立てることで手続が開始されます。

成年後見人の選任については、任意後見人は任意で選択することができますが、法定後見人は家庭裁判所が適格者を選任します。したがって、法定後見の場合は希望した者が必ず後見人になれるわけではありません。任意後見人においても任意後見人監督人が家庭裁判所により選任される場合もあります。任意後見人の家族が本人の財産を使ってしまうことから守るためです。

任意後見人をきめておく

任意後見人は家族でもなれるので、しっかりしているうちに任意後見人を決めましょう。任意後見人を決めておけば自分自身の判断力が低下した時も安心です。デイサービスや福祉サービスなどの代理契約や財産(預貯金・不動産・生命保険など)を管理する義務があります。法定後見人の場合は家庭裁判所が選任するため家族がなれる可能性は低いです。家族以外の人が後見人になると家族の思いは聞いてくれません。あくまでも本人の財産や権利を守るため家族の希望はあまり聞いてくれないと思った方がいいと思います。後見人次第だとは思いますが。また、法定後見は報酬が必要です。

後見人にできないこと

  • 戸籍に関する契約の変更(婚姻・離婚・離縁・養子縁組・認知等)
  • 遺言書の作成
  • 医療行為(軽度の診察・緊急を要するものを除く)への同意

成年後見人の権限は財産管理行為に限られ、上記のような身分行為や本人意思が重要となる行為はできません。

医療行為について家族と話し合っておく

医療行為について話し合っておく必要があります。自分自身の医療行為については自分で決めておく方がいいでしょう。家族にはっきりと言っておくことが大事です。家族に判断をゆだねるとどうしても病院・医師の言うがままになって延命治療が行われます。家族もできるだけ別れを伸ばそうとするでしょう。人間としての尊厳死を望むなら家族に伝えておく必要があります。

家族信託

財産管理の方法として家族信託という方法もあります。資産を持つ方が、特定の目的(例えば「自分の老後の生活・介護等に必要な資金の管理及び給付」等)に従って、その保有する不動産・預貯金等の資産を信頼できる家族に託し、その管理・処分を任せる仕組みです。いわば、「家族の家族による家族のための信託(財産管理)」と言えます。家族・親族に管理を託すので、高額な報酬は発生しません。したがって、資産家のためのものでなく、誰にでも気軽に利用できる仕組みです。後見制度にはない柔軟さがあります。元気なうちから資産の管理・処分を託すことで、元気なうちは、本人の指示に基づく財産管理を、本人が判断能力を喪失した後は、本人の意向に沿った財産管理をスムーズに実行できます。加えて、積極的な資産運用・組替え(不動産の売却・買換・アパート建設等)も、受託者たる家族の責任と判断で可能となります。

まとめ

認知症と診断されたらすぐに任意後見人か家族信託をお勧めします。認知症とは残酷な病気です。中核症状として記憶障害・見当識障害・遂行機能障害・失語・失認・失行などがあります。最初に苦しめられるのは記憶障害や見当識障害です。その後に中核症状を取り巻く周辺症状など起きてきます。よく言う徘徊などです。

最近、認知症の原因はアミロイドβ蛋白が長い間に脳に蓄積されて起こる病気だとわかってきました。幸いこれを読んでいるあなたはまだ大丈夫です。アミロイドβをためないように気を付けましょう。私は認知症にならないために、認知症予防に役立つ事は何でもします。試したことをまた、アップしますね。

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